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AI技術で特許の取得を

~学習済みモデルも特許になる~

2018.2.1 野口 富弘

 「モノ」をネットワークと接続するIoTに関連する技術の発展により、大量のデータ(いわゆるビッグデータ)を収集することが容易になり、深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる、大量のデータを用いる機械学習の分野の研究が進展しています。IBM社は2017年に米国で取得した約9,000件の特許のうち1,400件がAI関連特許であると公表しています。IoTやAIに関連する特許出願は今後増加することが予想されています。特許庁は特許の審査事例にIoTやAIに関する事例を追加しました。

・AI関連の具体的事例
 図は「宿泊施設の評判を分析するための学習済みモデル」の発明に関する事例です。

fig.1

第1のニューラルネットワークの入力層に入力された、宿泊施設の評判に関するテキストデータから得られる特定の単語の出現頻度に対し、第1及び第2のニューラルネットワークにおける学習済みの重み係数に基づく演算を行い、第2のニューラルネットワークの出力層から宿泊施設の評判を定量化した値を出力するようコンピュータを機能させるためのものです(詳細は特許庁HP参照)。
 このような学習済みモデルは、AIのプログラム(AIのアルゴリズム)とパラメータの組み合わせであり、未知のデータに対しても正解を出力することができ、特許法の要件(進歩性など)を満たす場合には保護されます。

◆IoTやAIに関する技術は、研究開発やビジネスへの適用が急速に進んでいます。
IoTやAIに関するご相談は、お気軽に河野特許事務所までお問い合わせください。

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