特許庁電子図書館の検索・使い方のヒント

岡本敏夫  2003.12.1 


 特許庁の電子図書館HP(http://www.ipdl.jpo.go.jp/homepg.ipdl)は、出願に対する先行技術調査、研究対象の関連技術調査、ライバル企業の技術動向調査等に利用できます。
 しかし、実際に電子図書館を使用されても、「見たい公報を検索できない」「イメージのものが見つからない」「ヒット数が多すぎる」と云った声を良く聞きます。
 そこで、今回はキーワード検索を行う場合のヒントを説明します。
@ 「特許・実用検索」メニュー中の「公報テキスト検索」「検索項目選択」では、「要約+特許請求の範囲」を選んで下さい。要約と特許請求の範囲とでは、相異する表現で記載されることもあるため、ヒットしやすくなります。
A キーワードとしては、検索対象の課題で使用頻度が高い技術、材料、処理内容等を表す名詞を複数選択し、各名詞を「AND」で入力して下さい。
B 検索した結果、ヒット数が多い場合
@)検索対象の課題で使用してもよいと思われる技術、材料、処理内容等を表す名詞を更に「AND」で入力する。
A)上記キーワードを入力した行とは別の行の「検索項目選択」「IPC」を選択し、検索対象のIPC番号を入力する。
なお、IPC番号は「特許・実用検索」メニューより「パテントマップガイダンス」を選び、「キーワード検索」で上記Aの名詞を一つ入力し、照会画面で「IPC(第7版)」をチェックして検索することで調べることができます。
C ヒット数が少ない場合、イメージしているものがヒットしない場合
@)入力しているキーワード数を減らす
A)入力したキーワードが分割できる場合、キーワードを分割した言葉を「AND」で入力する。
 (ex.「超音波洗浄」なら、「超音波」「洗浄」を「AND」で入力する)
B)入力したキーワードと同様な意味の他の言葉を「OR」で入力する。
 (ex.入力が「照射」の場合、「照射・投射・放射」を「OR」で入力する)
なお、表現の異なる言葉は類語辞典を用いると見つけやすいです。
上記ヒントはあくまで一例です。イメージされているものが見つからない場合もあります。
調査の詳細につきましては河野特許事務所まで御相談下さい。   
以 上

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