ソフトウェアの特許の事なら河野特許事務所 |
閉じる | ||
一覧 | トップ |
2017.10.2 水沼 明子
INPITとは
INPITは、特許庁所管の独立行政法人「工業所有権情報・研修館(National Center for Industrial Property Information and Training)」の略称です。INPITでは、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の運営、各種研修の提供、および、知財系シンポジウムの主催等の事業を行っています。
7月31日に「グランフロント大阪」にオープンしたINPIT近畿統括本部(略称INPIT-KANSAI)は、INPITが初めて東京の特許庁本庁舎の近辺以外の場所に開設した拠点です。
INPIT-KANSAIの主なサービス
(1)出張面接審査室・テレビ面接審査室の提供
拒絶理由通知等に対して、意見書・補正書等を提出して応答を行なう前に、審査官面接を申し込むことができます。審査官から、補正案に対する意見や、拒絶理由についての補足説明を伺うことにより、特許査定に繋がり易く、かつ、必要最小限の的確な補正等を行なえます。また、発明品のサンプル等を審査官に見せて、デモンストレーションを行なうことにより、発明の内容について審査官により良く理解して貰うことも可能です。
面接審査は、原則として審査官と、出願人または代理人とで実施します。出願人の知財部員および発明者等も参加可能です。
INPIT-KANSAIでは、毎週第1、第3金曜日を出張面接審査の重点実施日に設定しています。従来は、関西の出願人の皆様が面接審査を希望する場合には東京まで出張する必要がありましたが、INPIT-KANSAIのオープンにより、大阪での面接審査を申し込めるようになりました。INPIT-KANSAIでの出張面接審査の申込は、希望日の2週間前までが目安となっています。
さらにINPIT-KANSAIには、WEB会議システムを利用して審査官とのテレビ面接を行なえる、テレビ面接審査室も設置されています。
(2)高度検索用端末利用室の提供
高度検索用端末は、特許庁の審査官が使用する機器とほぼ同等の機能を持つ端末です。WEBから使用できるJ-PlatPatに比べて、複雑な検索条件を設定できます。ただし、審査官が使用する機器と異なり、未公開の出願を検索することはできません。
INPIT-KANSAIでは、1回に付き90分の範囲で、この高度検索用端末を無料で利用できます。端末の操作方法については、定期的に講習会が開催されます。
(3)関西知財戦略支援専門窓口の提供
民間企業での実務経験が豊富な知財戦略エキスパートが、近畿地方の中堅・中小・ベンチャー企業等の支援を担当しています。たとえば、海外進出時のノウハウ流出防止対策や、事業の特性に合った知財戦略の立案等、個々の企業のニーズに応じた支援を依頼できます。
知財戦略エキスパートとの面談は、事前予約制です。知財戦略エキスパートが支援先企業を訪問する、訪問面談も可能です。
◆INPIT-KANSAI での面接審査等に関する御相談は、お気軽に河野特許事務所までお問い合せ下さい。
Copyright(c) 河野特許事務所